2019年4月 建築現場から

金沢市内で建築中のお住まい。
今週末の内見会に向け、工事は最終段階に。


LDKの一角に計画されたスタディスペース。玄関からも直接アクセスできるこの場所は子供たちの動線上になっており、家族のコミュニケーションがとりやすいよう計画されています。


勾配天井は能登ヒバ。直線ラインがきれいに見える特注加工。


玄関の壁は珪藻土の掻き落とし仕上げ。ざっくりとした壁に光の陰影が出る、激シブの仕上げです。


こちらのお住まい、4月20日（土）21日（日）１０：００～１７：００にご覧いただけます。当日はご予約いただいた方のみとなりますので、見学ご希望の方は事前にご連絡ください。
ご予約はこちらまで
http://www.chubu-jc.com/contact-form/

幸町の街並み完成

金沢市幸町で造成した７区画の分譲地が今年３月で完成しました。
工事開始前の画像がこちらです。


今はこんな感じに。


解体が終わって更地の状態


がこんな感じに。


こちらの分譲地では外観や外構の基準を設定し、それぞれのお施主様のご協力のもと工事をすすめてきました。道路や隣地からの建物の後退距離や屋根の形、道路側はフラットに外構をつないでいく等。


この分譲地にお住まいになる方々はもちろん、心地良い風景となって近隣の方々にも親しまれるようにと計画しています。目立つよりも、以前からあったような周囲に溶け込む景観。これからもそんな街づくりを目指していきます。

最近リノベーションもやってます。

新築だけでなく、最近は、既存のお宅をガラッとまるごとリニューアルする、リノベーションのご要望もいただいております。
ビフォアとアフターで劇的に変わるので、お施主様もけっこう驚きます。先日施工させていただいたお宅。
築30年の二つの長屋をひとつに合わせてリノベーション。


最初は細かく仕切られた部屋も


壁を抜いて、広々としたLDKに！新たなキッチンにつけた食器洗い機が大変便利だと喜ばれました。


こちらは築40年のお宅の和室。


隣の台所と合わせて洋室に！畳からソファのある暮らしに。


ライフスタイルやご家族構成の変化に応じて、長く住み慣れたお住まいを現在の暮らしに合わせるようリノベーションしていきます。
ヒアリングに際してはお家に関する面白話などが飛び出すのも、この仕事の面白いところです！

10/22 社内検査

本日は金沢市で完成したお宅の社内検査を行いました。全棟、社長をはじめ社内を挙げて最終チェックを行っています。


クロスやフローリングはもちろん棚板の厚みや面取りの角度、金具の取り付け方法など、細かい部分もチェックしていきます。和やかに行われているように見えますが、実際はかなりピリピリした雰囲気です。


細かい部分も含めた全体の最終チェックに通って、お施主様にお引き渡しすることになります。


ここで、最終チェックに通らない場合はどうなるのか？と疑問を持たれた方もおられると思いますが、思い出すのも恐ろしい事態になります。
ここだけの話、かつて社内検査時に5ｍｍ厚いカウンターを見た社長が烈火の如く怒り、お施主様の了解をもらって壁を壊してやり直ししたことがありました。たかが5ｍｍ、されど5ｍｍ。建築において「神は細部に宿る」との言葉がありますが、細かい寸法の積み重ねが大きな印象になって見えてきます。
現在は寸法を標準化しているので「烈火の如く」が随分なくなりましたが、それでも毎回のチェックはみんなピリピリしています。本日は無事に社内検査を終えることができました。

スペインにて気づいたこと

先日訪れたスペイン。街並みがそろっていて美しい景観が保たれていました。


外壁にレンガや石を使った建物が多く見受けられました。建物を昔からそのまま使い続けているのだろうと思っていたら発見したのが。


こんな建築現場。最初はオシャレな足場を組んであるなぁと眺めていたのですが。


近づいてみると何かが違う。これは外壁を支えているのではと思って内部を見ると。


中は外壁一枚を残してがらんどうになっていました。通りから見える外壁部分を残して、内部は完全に新築にするようです。


街の景観はそのままですが、機能は新しく更新されていく。この街の景観への配慮が、この建築現場を見たことで少し理解できたような気がしました。